ほんっとおおに、下の部分までしか書いてないヤマカカ原稿なんですが(進行的に何割かは恐ろしくて公表できません)。
「結構、早く見つけてくれて助かったよ。喉が渇いて声も出なかったから」
「好い加減、あなたを拾うのにもコツがつかめて来ましたからね」
水を唇を湿らせる程度に含んで告げれば、テンゾウは眉間に皺を寄せながら答えた。コツと言うのは、あの得体の知れない種子を使って対象者を追跡する術のことである。これは、テンゾウが小隊に入ってからも、何度かチャクラ切れで遭難し掛けていたカカシに、彼がある日突然忍術の開発につき合って欲しいと申し出て来たものだ。
血継限界の関わるものであるから大っぴらに試験できない。実験体になってもらう代わりに、あなたの回収は責任もって僕がします、と、しかめっ面で打診されたのが最初だが、カカシは実にこの試作術を重宝している。当然だ。戦場では先程のように味方に発見される方が少ないのだから、手足も動かせない、忍犬も喚び出せないと言った事態には保険が幾らあっても多過ぎることはない。
「他の隊員に見つけてもらったのなら、素直に助けてもらってください。律儀に僕を待つ必要はないんですから」
「いや、見ての通り、思い切り捨てられたから待ってた訳なんだけど。…えっと、お前が疲れてるんなら、また別の奴を待つよ?」
「………」
───あの、さっきの男よりも遙かに見下した視線ビシバシ浴びせるのやめてくれませんか、ホント。
「たまに、あなたの頭の上にこそ花を咲かせてやりたいと思うことがありますよ」
そのくせ、わざわざ、朝ご飯付きで迎えに来てくれたのだから謎だ。へたり込んだ膝の上に乗せられたおにぎりに、カカシはちょっと眩暈を感じてしまった。
───えぇと、うちの隊長はもしやツンデレですか?
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